これから何かイベントを控えていてオリジナルグッズを作らなくてはいけない方や思い出作りに何か特別な物を作りたいと考えている方は、ぜひかるたを作ってみるのはいかがですか?かるたは一見、イラストとお馴染みの読み札がセットになっており、古臭いイメージを持たれるかもしれません。しかし、絵札に自分のお気に入りの写真を使い、読み札にも家族にしかわからないエピソードを入れたり、写真が喋っているような文章を入れ込むと、他では手に入らない特別なかるたを作ることができます。もらった瞬間も嬉しいですが、実際にかるたで遊ぶのが楽しみになってしまう人が多いです。作る側は、かるたに使う写真選びや読み札用の文章を考えるのが楽しく、きっと記念に残るでしょう。そこで今回は思い出作りやオリジナルグッズとしておすすめできるかるたの作り方として、作り方の手順や実際に作った方の事例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
かるたとは
かるたとは、室内で遊べる玩具のひとつで長方形の厚紙に絵や文字が書かれています。ポルトガル語のカルタ(carta)が語源で、昔ながらのかるたには短歌などが書かれており、読み札と絵札の2枚で一組としている物が多いです。平安・鎌倉時代の貝合(かいあわせ)で左右の貝殻の裏に記された和歌の上下の句をあわせる遊びでもあり、女性や子供の遊びとして行われていました。最初は上流階級の遊びでしたが、文字のほかに絵札が加わったことで、江戸中期ころから正月の遊びとして定番となりました。
かるたに必要なのは「読み札」と「絵札」
かるたは、読み札と絵札がセットになっています。読み札と絵札の特徴もしっかりチェックしておきましょう。
読み札とは
読み札とは、セットとなる取り札の絵の内容を表す短い文章が書かれている札のことをいいます。一般的には、読み手が声に出して読みあげます。
絵札とは
絵札とは、読み札の内容を描いた絵と、読み札の文言の頭文字がひらがなで目立つように書いてある札のことをいいます。読み札を読んでいるのに合わせて、セットとなる取り札をいかに早くとるかがかるたをする上で重要となります。ただし、小倉百人一首の場合には、絵はなく和歌の下の句が書かれているので、違いは一目瞭然です。
オリジナルで作る時はまず「被らないように素材を準備する」
思い出の品としてかるたを制作したい人は、一枚一枚の札の素材が被らないようにすることを意識しましょう。例えば、お気に入りの写真であっても同じ写真を何枚も用意する必要はありません。百人一首の場合には100通り準備する必要がありますが、かるたのひらがなの場合にはひらがなの数分の46通り準備すれば問題ありません。とはいえ、写真にあわせて対となる文章も考える必要があるため、素材を準備する場合には時間に余裕をもって準備を進めましょう。
文章の作り方としては、かるた全体のテーマを決めるのがポイントです。土台となるテーマを決めたうえで、9個ほどの小テーマに分けて文章を考えていくと、全体の統一感があるかるたに仕上がります。さらに文章の長さを五七五調にまとめると、リズムが良く読みやすいので意識して作ってみましょう。
素材が準備できたら実際にカルタを作る
かるたを作る上で必要な写真やイラスト、そして読み札用の文章を準備することができたら、実際にかるたを作っていきましょう。ここでは、必要な材料と作り方を分けて紹介します。
必要な材料
素材以外に必要な材料ですが、ラベルシール以外は特別な物はなく100円ショップで揃えられるものばかりです。必要な物は以下にまとめました。
- 写真もしくはイラスト 45枚
- 読み札に入れ込む文章 45文
- 絵札と読み札の元となる画用紙などの厚紙
- 編集ソフトもしくはテンプレート
- (ラベルシール)
- カッター
- 下敷き
- 定規
- プリンター
- 黒ペン
印刷会社に依頼する場合には紙の加工や厚さを指定できることもありますが、コストを抑えるために一から作りたい場合には、簡単に織り曲がらない程度のしっかりとした厚さの紙を準備することをおすすめします。
作り方
- 編集ソフトもしくはテンプレートに合わせて写真もしくはイラストを配置していきます。目安ですがA4サイズで8枚程度作れるため、素材が被らないように1枚ずつ編集していきましょう。
- 編集が終わったら、用意したラベルシールに印刷していきます。
- つぎにラベルシールが貼れるサイズに厚紙に下書きをしていきます。ラベルシールのサイズに合わせて下書きしていても、線が真っすぐでないと斜めに切ってしまう恐れがあるため、必ず定規を使って綺麗に下書きをしていきましょう。
- つぎに、下書きの線のとおりに切っていきます。ここで注意したいのが、はさみの場合綺麗にカットできないことがあるため、下敷きとカッターを用意して切っていきましょう。子供と作る場合には必ず大人がそばで見守ってください。
- 切り終えた厚紙に印刷したラベルシールを貼ったら完成です。
今回はラベルシールに印刷をして、厚紙に張り付けるという手間を省いた作り方を紹介しましたが、子供と一緒に作る場合には絵札に絵を描くのもおすすめです。世界に一つしかない手作りのかるたを作ってみてはいかがでしょうか。
実際にかるたを作られたお客様紹介
ここでは実際にかるたを作られたお客様の事例を2つ紹介します。
子どもの生い立ちをかるたに
自分の子供の成長の記録として、小さい頃からの写真を絵札に採用したかるたを作成されました。絵札にしたい写真を現像し、絵札にのりや両面テープで貼り付けていけばいいので、思い出を振り返りながら楽しく作業を進めることができたようです。読み札となる文章に関しても、写真に合うエピソードや子供が写真で言っていそうな一言を考え添えていきます。厳選した写真のため、思い出が濃すぎて短い文章にまとめるのが難しいと一番頭を抱えられたのが文章作りだと仰っていました。作り方でも紹介しましたが、五七五調を意識し文章をまとめたことで、読み札を読み上げた時に言葉が耳に入ってきやすくなり、思わずクスッと笑みがこぼれてしまうかるたを作ることができたそうです。
子供と一緒に思い出作り
幼稚園に通うお孫さんと一緒にかるたを作ったお客様もいらっしゃいます。今回は写真ではなく、お孫さんと一緒に考えながら絵を描いたり文章を作っていたそうです。季節をテーマにすることで、「3月にはひな祭りがある!」など行事について学ぶことができ、話も弾みながら楽しいひと時を過ごせたとのことでした。かるた作りは出来上がったあとに、かるたを楽しめると好評ですが、制作している間もどんな絵にするのか、どんな文章だと遊んでいる時に面白いかなど、盛り上がりながら作れるのも特徴といえるのかもしれません。パパママと一緒にいる時とは違う楽しみ方として、かるた作りを提案してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は思い出作りやオリジナルグッズとしておすすめできるかるたの作り方として、作り方の手順や実際に作った方の事例を紹介してきました。かるたを作るうえで、素材を準備したり意外と手間がかかることはあるものの、その製作時間を楽しむのも思い出作りになることがお分かりいただけたのではないでしょうか。今回はかるたの文章の作り方のポイントなども紹介したので、ぜひかるたを作る際には参考にしてみてください。
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