かるたの作り方とは?必要なものや作成手順、印刷会社を選ぶ際に知っておきたいポイントなども紹介します

印刷の豆知識

これから何かイベントを控えていてオリジナルグッズを作らなくてはいけない方や思い出作りに何か特別な物を作りたいと考えている方は、ぜひかるたを作ってみるのはいかがですか?かるたは一見、イラストとお馴染みの読み札がセットになっており、古臭いイメージを持たれるかもしれません。しかし、絵札に自分のお気に入りの写真を使い、読み札にも家族にしかわからないエピソードを入れたり、写真が喋っているような文章を入れ込むと、他では手に入らない特別なかるたを作ることができます。もらった瞬間も嬉しいですが、実際にかるたで遊ぶのが楽しみになってしまう人が多いです。作る側は、かるたに使う写真選びや読み札用の文章を考えるのが楽しく、きっと記念に残るでしょう。そこで今回は思い出作りやオリジナルグッズとしておすすめできるかるたの作り方として、必要なものや作成手順、印刷会社を選ぶ際に知っておきたいポイントなども紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

かるたを作るのに必要なもの

早速かるたを作る上で必要な物ですが、絵札と読み札の元となる厚紙を用意しましょう。印刷会社に依頼する場合には紙の加工や厚さを指定できることもありますが、コストを抑えるために一から作りたい場合には、簡単に織り曲がらない程度のしっかりとした厚さの紙を準備することをおすすめします。その他に必要な物は以下にまとめました。

【業者に依頼する場合】

  • 写真もしくはイラスト 45枚
  • 読み札に入れ込む文章 45文
  • 編集ソフト

【一から手作りする場合】

  • 写真もしくはイラスト 45枚
  • 読み札に入れ込む文章 45文
  • 編集ソフトもしくはテンプレート
  • カッター
  • 下敷き
  • 定規
  • プリンター
  • 黒ペン

業者に依頼する場合と一から手作りする場合とで、準備するものが多少異なります。一から手作りする場合には準備しておきたいものが多いですが、とはいえ特別なものはなく家にある道具で賄えるのではないでしょうか。厚紙を切る際には手指を切らないように十分に注意しましょう。

かるたを作る時はどんな素材にしたらいい?

かるたを作る場合には、絵札と読み札の元となる厚紙がポイントになります。ではどんな素材がかるたに適しているのでしょうか。ここではおすすめの素材や知っておきたい加工方法について紹介します。

合紙加工

合紙(ごうし)加工とは、文字の通り2枚以上の紙と紙の面を糊を使って貼り合わせ、紙の強度を上げる加工のことをいいます。別名で貼合(てんごう)加工とも呼ばれます。合紙加工を行うことで、紙の厚みや強度を増す効果が期待できます。さらに、元々販売されていない規格であっても合紙加工を施すと適度な厚さの紙や、裏表で色が異なる紙を作り出すなどのメリットがあります。また、紙と紙に限らず、段ボールやスチレンボード(発泡スチロール板)などの異素材との貼り合わせも可能なため、バリエーションが豊富なのも特徴といえるでしょう。

断裁仕上げ

断裁仕上げとは、印刷・製本の加工工程の一つで、印刷された紙や白紙を断裁機という機械を使って直角平行に精度よく仕上げる作業のことをいいます。一般的な印刷方法だと、用紙サイズぎりぎりまではプリントをしたくても、プリンターの印刷可能領域仕様により周りに白い枠がでてしまいます。どうしても周りに2〜3ミリの余白が出てしまうのが気になる人も多いでしょう。その点、断裁仕上げの場合には周りの白紙を断裁でしっかりと仕上げてくれるので、かるたの厚紙に向いているといえます。

紙の厚さ

厚紙の具体的な厚さですが、はがきを2,3枚重ねた程度の厚さであると織り曲がりにくく長く愛用できるのでおすすめです。市販で販売されているかるたの厚さも約0.2~0.4mm程度の物が多いので、厚紙を決める際の参考にしてみてください。

注文してからの流れ

では、手作りではなく印刷会社に注文してからどんな手順で制作されているのか簡単な流れについて紹介します。事前に流れを把握しておくと、逆算していつから準備を始めればいいのかひとつの目安にもなるかと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

オリジナルかるたを製作する流れ

まずは、素材やサイズ、どんな絵そして文章を使うのか決めましょう。この工程に一番時間を費やすため、時間に余裕をもって取り組みましょう。

大まかな内容が決まったら、印刷会社に指定されたフォーマットに沿って配置をしていきましょう。印刷会社の編集ソフトによっては、写真を拡大縮小する機能を搭載していたり、文字フォントやサイズ、色を細かく設定することもできます。色々と試しながら、全体の統一感を意識しつつ仕上げていきましょう。

印刷会社での制作の流れ

編集が終わり、注文を済ませると印刷会社に元となる原画が届きます。原画を元に以下の流れで作業が進んでいきます。

  1. 原画となる絵や文章をチェック
  2. 問題なければ、かるた用紙にデータを印刷
  3. 注文したサイズに合わせて、断裁
  4. 注文データと断裁した札の最終チェック
  5. 札を箱に入れる
  6. 納品指定場所に出荷

印刷業者に注文をして出荷までにかかる期間は、だいたい1カ月程度を見込んだ方がいいでしょう。そのため、注文までにかかる期間を合わせて2か月以上の余裕をもって制作に取り組むことをおすすめします。ここで紹介した期間はあくまで目安となるため、どんな作品を作るかによって制作期間も異なります。時間に余裕を持って、制作に取り組みましょう。

実際の作成事例

では、簡単に手作りした実際の作成事例を紹介します。

一から手作りするのは難しいため【既製品として販売されている無地の札にプリントした絵を貼る】方法を試していました。準備するものは、ネットで販売されている「無地のかるた」と「札に張り付けるラベルシール」そして「ラベルシールに印刷データを加工するソフト」です。

ソフトの手順に沿って、印刷したい絵や写真をラベルシールに印刷し、無地のかるたに貼り付ければ完成です。予算も数千円で作れるため、失敗をするリスクを最小限に抑え記念に残るかるたを作成することができます。手作り感も演出できるので、予算を抑えたい方や手作りで仕上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

参考:URLhttps://www.tengudo.jp/100poems/karuta/3119.html

参考URL:https://shop.okunokaruta.com/?pid=42817891

たくさん作らないなら小ロット印刷ができる印刷会社を選ぶ

印刷会社によっては、大量発注のみ請け負っていることもあり、予算やセット数の関係上かるたを作りたくても作れない…と諦めてしまっている人もいるでしょう。しかし、かるたを専門に扱っている会社や1セットから注文OKとしている印刷会社も探せば意外とあるため、小ロットから印刷ができる印刷会社を選ぶのもおすすめです。たくさん作らない場合には、価格表をチェックし1セットいくらなのか。また送料は別途かかるのかどうかなどおおよその概算をチェックするようにしましょう。目星を付けられたら、見積もりを出してもらったり口コミなどを比較してみましょう。ちなみに1セット1万円前後で注文OKとしている会社もあるので、参考にしてみてください。

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