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いま、多品種少量生産が求められる理由とは?

スピード感と柔軟性が一層求められるようになった現代のビジネスにおいて重要性がますます高まっている「多品種少量生産」。なぜいま多品種少量なのか?そもそも多品種少量とはどんなものなのか?その特徴とメリットを確認してみましょう。
 

目次

 

多品種少量生産とは?

機能やデザインの異なる複数の商品を少量ずつ生産すること。従来はひとつの商品を大量に生産し長く販売する方法(少品種大量生産)が主流で、コストが抑えられることもあり多く採用されていました。しかし今は食品、日用品、衣料品など、様々な分野で多くの企業が多品種少量生産に取り組んでいます。

現代に多品種少量生産が求められる理由

経済の発展・成熟とともに、生活スタイルや価値観が多様化し、好みも細分化され、メディアの形も様々なものが生まれました。それに伴い近年は消費者のニーズも多様化し、商品のライフサイクルも早くなっています。そのニーズとスピードに柔軟に対応できる手法として多品種少量生産が求められるようになりました。
 

多品種少量生産のメリット

多種多様なニーズに対応
ひとつの商品ではカバーしきれなかった多種多様なニーズや時代の流れに対応した商品を、迅速に生産することができます。また、ニッチな市場の開拓や、消費者満足の向上にも繋げられます。
 
最小の在庫に抑えられる
必要なものを必要な数だけ生産することができるため、売れ残った在庫を抱えるリスクが軽減されます。
 

リスクが減れば新たな商品開発にも繋がる!

 

パッケージにおける多品種少量生産とは?

一人十色と言われる現代です。好みや生活スタイルが多様化していることはもちろん、誰が何を選ぶかは時間帯や気候、シチュエーションやタイミングなど、些細な状況でも変化します。細かなニーズや新たなマーケットを開拓するには、同シリーズの中でも味やテーマ、色など、種類豊富に揃えることが必須です。それには商品の顔であるパッケージも、それぞれの種類の個性に合わせて絵柄を変えてアピールすることが欠かせません。
また、内容物が同じひとつの商品であっても、パッケージの絵柄を多数作るだけで、視覚的な楽しさを演出することができます!
 


 
では、そのような印刷はどういった方法で行われるのでしょう?いくつかの印刷方法の特徴を比べてみましょう。
 

①従来の印刷方法

従来の印刷をオフセット印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、シルク印刷、グラビア印刷などの方法とすると、これらの印刷は、品種ごとにインクをつけるための「版」の作成が必要となり、そのための時間とコストがかかってしまいます。また、現在主流のオフセット印刷は、品種ごとに色合わせ・コンディションを整える必要があるため、大量の調整紙が必要となります。大ロットの印刷には適していますが、多品種少量の印刷だとコストが高くなり、生産効率の低下にも繋がってしまうため、従来の印刷方法は不向きと言えます。
 

②多品種少量生産向きの印刷とは?

デジタル印刷はデータから直接印刷するため、製版や刷版の工程、印刷機の調整、色合わせを行う手間がなく、金銭的・時間的コストの両方が抑えられます。家庭や会社で用いられるプリンターに近いイメージですが、デジタル印刷機の場合は数枚~量産のロットに対応でき、オフセット印刷同等の印刷品質、大判の紙への印刷が叶うため、パッケージ印刷にも適しています。
 

 
 

③デジタル印刷の特長と活用例

特長
第一のメリットは先述の通り版が不要で調整のための紙や時間がかからないことです。このため余計なコストが発生せず、オフセット印刷では難しかった多品種少量の印刷が可能となります。
また、同じ形であればオフセット印刷のような付け合せ印刷(ギャンギング)ではなく、品種ごとの印刷枚数を設定して印刷を行うため、合計生産数でのご注文が可能です。品種ごとの売れ行きに合わせて印刷できるので、リスクを極力抑えた在庫管理ができるようになります。
 

活用例
展示会やシーズンイベント向けの製品制作
リピート生産する可能性の低いスポット的な製品も、低コスト短納期で制作することができます。
 
テストマーケティング
販売開始時には少ない数量で生産し、その売れ行き状況で生産数を変更することで、市場のニーズを的確に把握し、過剰在庫のリスク回避をすることが出来ます。
 
商品を広告塔に
絵柄の違う多品種のパッケージがずらりと陳列されている光景は、目に飛び込みやすく、写真映えも狙えます。販促物無しでもその光景自体がメディアになる効果が期待できます。
 
法律の変化に対応
特定原材料や食品表示法、消費税など、頻度の高い法改定にも、小ロットの利点を生かし、訂正シールを用意することなくパッケージの印刷修正のみで迅速な対応が可能となります。

 
 
弊社で導入しているデジタル印刷機FUJIFILM JetPress720は、最大サイズ750×532㎜、厚さは0.1~0.6㎜の紙に対応でき、薄紙を使ったパンフレットから厚紙のアルバムやパッケージに至るまで、多種多様な印刷を高品質でご用意いたします。